2022.10.20

【お知らせ】鈴木真代・運営委員のインタビューが掲載されました!

THINK Lobbyの運営委員で、企業とライツホルダー(影響を受ける人たち)の対話を促進するためのNGO「SocialConnection for Human Rights」を立ち上げた鈴木真代さんのインタビューが掲載されました。

対話を通じ、先進国が新興国を搾取する構造を変えていく ~Social Connection for Human Rights・鈴木真代さんインタビュー

以下はインタビューの抜粋です。鈴木さんが取り組んでいる活動は、THINK Lobbyの活動にもつながっています。ぜひ全文をお読みください。

「私たちは企業に対し、人権デューデリジェンスに関するアドバイスも行っています。企業の方たちは、何から(to do)どのように(How to)取り組むべきかはわかっていても、なぜ人権についての取り組みが必要なのか(Why)は理解していない場合が多いと感じます。ライツホルダーと話したことがないので、マイノリティの気持ちがわからないのかもしれません」

「私たちの仲介でライツホルダーの方々と直接対話をし、半年、1年と時間をかけて関係を深める中で、初めは『本当にこれでいいのでしょうか』と自信なさげだった企業の担当の方が、急に変化することがあります。『どうしてこんなことが起こっているのか』と現状に疑問を持ち、『正面から取り組まなければならない』と気づく瞬間があるのでしょう」

「年に1回、特別な機会を設けて一方的にライツホルダーの話を聞くだけなら、それは対話ではなく、形式的なミーティングですからね。対話とは本来、私たちがふだん隣の席に座っている人と話をするような、ごく自然な営みです。日頃から時間をかけてコミュニケーションをとり、話したいときにはいつでも話せるような関係性を築いていかなければ、対話とは呼べません。同じ部屋で膝をつき合わせ、繰り返し話しているうちに、当初想定していた以上の『ぶっちゃけ話』が出て、当事者が本音を伝えられるようになったら、対話としては成功だと考えています」

「私は現在、国際人権NGO・ビジネスと人権リソースセンターのコロンビア事務所でラテンアメリカのリサーチを担当しています。日々、さまざまな事件が起こっているのですが、そのほとんどが日本のメディアで伝えられることはありません。新興国では、日本からは見えない紛争が今も起こっており、多くの人が生命を失ったり、暮らしを阻害されたりしています。その根幹に先進国の搾取があるという構造をぜひ認識してもらいたいと思います」