2023年09月26日(火)
【10/12開催】DDCSA連続ウェビナー第1回「気候危機と司法へのアクセス:損失と被害をめぐって」
普及
アジアにおいて民主主義と市民社会スペースを守る(DDCSA)
連続ウェビナー第1回
「気候危機と司法へのアクセス:損失と被害をめぐって」
JANIC/THINK Lobbyはアジアの6団体と連携し、「アジアにおいて民主主義と市民社会スペースを守る(Defending Democracy and Civic Space in Asia / DDCSA」というプロジェクトを実施しています。
このプロジェクトでは、アジア地域における民主的ガバナンスの向上や市民社会スペースの拡大を促進するための共同調査を行っています。
このたびその一環として、10月から連続ウェビナーを開催します。
第1回目はネパールに本部を置くINHURED International代表のゴパール・クリシュナ・シワコティさんをお迎えし、気候危機による「損失と被害(Loss and Damage)」をめぐる司法へのアクセスについて研究成果を発表していただきます。
※このウェビナーは英語で実施されます。
〈開催概要〉
日時:10月12日(木)14:00-15:00(日本時間)
登壇者:
-ゴパール・クリシュナ・シワコティ(Gopal Krishna Siwakoti)/INHURED International代表)
-堀内葵(国際協力NGOセンター シニアアドボカシーオフィサー、THINK Lobby副所長=モデレーター)
タイムライン(日本時間):
14:00-14:10 趣旨説明(堀内)
14:10-14:40 「気候災害:損失と損害に対する正義へのアクセス」についての中間発表(ゴパール・クリシュナ・シワコティ氏)
14:40-14:55 質疑応答
14:55-15:00 まとめ
参加登録:
以下のURLで10月10日までにお願いします。
https://forms.gle/8mXoHKdjwcaYJwk2A
〈趣旨〉
人類がもたらした気候変動により、地球はすでに1.1度、温暖化しています。気温上昇、海面上昇、暴風雨の激しさ、不規則な降雨などの影響は、何百万人もの人々が現実に感じています。気温上昇を抑制し、私たち全員にとってより安全な未来を確保するためには、今後さらに深刻化するであろう壊滅的な影響からコミュニティを守るために多額の支出を行うことも極めて重要です。
しかしながら、気候変動の影響の速度と規模に対抗するためには、温室効果ガスの排出削減と適応のための協力的な努力だけでは不十分であり、気候変動による一定の損失と損害は避けられません。国連の気候変動に関する議論やその他の場でも、こうした損失や損害に各国がどう対処するかが重要なテーマとなっています。極端な干ばつ、水不足、甚大な火災、海面上昇、洪水、極地の氷の融解、壊滅的な暴風雨、生物多様性の減少は、気候変動がもたらす結果を示しています。今後、「気候難民」の増加が予想され、その結果、損失と被害がさらに拡大することでしょう。
気候変動に関する主要な問題のひとつは、気候変動に大きく貢献している国・地域・個人と、最も大きな負担を負っている国・地域・個人との格差です。「気候正義(Climate Justice)」とは、気候変動の悪影響が世界中で不平等な形で現れていることを認識する社会正義運動です。適応のための資金が不足していたり、実践的な戦略がなかったりする結果、気候変動の影響が彼らの適応能力を上回ると、コミュニティは特に損失や被害を受けやすくなります。
気候正義運動は、人種、ジェンダー、階級、その他の問題に取り組む他の運動と協力しなければなりません。
〈目的〉
・気候変動が社会経済全般の権利、生態系、災害による移住、脆弱な人々の保護に及ぼす悪影響に関連する損失と損害を評価し、説明責任を果たすために関係者に注意を喚起すること。
・国連気候変動枠組条約(UNFCC)COPプロセスにおける気候変動適応戦略や損失と損害の取り組み、また様々なレベルにおけるその統合について、象徴的なケーススタディを交えて棚卸しをすること。
・国際条約、文書、条約、その他の取り決め、憲法、法律、政策に謳われている様々な法的措置に関する人権の保障を基盤に、正義を得るための救済を求める適切な手段を探ること