【活動報告】上川陽子・外務大臣に「Global Citizen Festival」への登壇を求め、貧困・飢餓・気候変動・平等への取り組みを要望

JANICは、上川陽子・外務大臣に対し、ニューヨークのセントラルパークで9月28日に開催される「グローバル・シティズン・フェスティバル（Global Citizen Festival）」への招待状を、同フェスティバルの主催者である「グローバル・シティズン（GLOBAL CITIZEN）」とともに発表しました。

⚫️Invitation GCF 2024 Minister Kamikawa

本フェスティバルは、世界の貧困・飢餓や気候変動の解決、および平等の実現に向けて、各国政府や国際機関がリーダーシップを発揮するよう求めることを目的に、著名なアーティストの協力のもと、国連総会の時期（毎年9月中旬〜下旬）に合わせて開催されます。音楽パフォーマンスの合間に、地球規模課題の解説や市民ができることの呼びかけ、各国首脳や国際機関のトップがスピーチをすることでも知られています。昨年は、フランスのマクロン大統領が飢餓対策への資金拠出を表明しました。

（参考）
Historic Commitments for Education, Equity, Environment, and Hunger at Global Citizen Festival 2023
https://www.youtube.com/watch?v=5AynAicqjfw

今年は、ポスト・マローン、ドージャ・キャット、LISA（BLACKPINK）、ジェリー・ロール、ヒュー・ジャックマン、クリス・マーティン（COLDPLAY）などが登場し、日本政府が国際開発協会（IDA）とGaviワクチンアライアンスにおける継続的なリーダーシップをアピールする機会となります。

下記に招待状の日本語訳を掲載します。

グローバル・シティズン（GLOBAL CITIZEN）／国際協力NGOセンター（JANIC）

親愛なる上川大臣

2024年9月11日

記録的な猛暑が予想されるこの年、飢餓の危機が拡大し、感染症が蔓延し、債務が増加する中、多くの政府が対外援助への拠出を減らし、化石燃料への投資を続け、必要不可欠なサービスへの投資を優先していません。だからこそ、グローバル・シチズン（Global Citizen）は昨年から、すべての人と国が繁栄できる世界、適切な気候変動資金と政策によって地球が繁栄できる世界、そして適切な生活水準、栄養価の高い食料へのアクセス、安価で公平な医療制度、金融包摂、健康状態の改善、質の高い教育を受ける権利など、すべての人の人権が尊重・保護される世界を求めてキャンペーンを展開してきました。

これらの問題は、今年の私たちのアドボカシーの根幹をなすものであり、特に、G7諸国とEUに対し、世界中の貧困対策プログラムへの支援を拡大すること、企業・慈善財団・政府に対し、10億ドルを投資してアマゾンの熱帯雨林を保護・回復し、野心的な気候変動目標を新たに設定すること、いくつかの政府に対し、人々の基本的ニーズを満たすための公平なアクセスを提供するために活動する団体に対し、合計で少なくとも50億ドルを拠出すること、G20に対し、飢餓や気候変動などの地球規模課題に取り組むための追加的な資金を確保することを求めています。

このような状況の中、9月28日（土）にニューヨークの象徴であるセントラルパークのグレート・ローンで開催されるグローバル・シチズン・フェスティバル（Global Citizen Festival）を主催できることを、これまで同様、大変嬉しく思っています。このフェスティバルは、各国政府が今日の最も複雑な課題に対応し、そのリーダーシップを披露するまたとない機会であり、プラットフォームでもあります。

そのため、このキャンペーンとイベントにご参加いただき、政府を代表してコミットメントを発表いただければ幸いです。私たちのフェスティバルに直接ご出席いただくか、ビデオメッセージでご参加くだされば、大変喜ばしい限りです。これは、国際開発協会（IDA）とGaviワクチンアライアンスにおける日本政府の継続的なリーダーシップをアピールし、非常に効果的な多国間機関への新たな貢献を発表する機会となり得ます。

より持続可能で公平な世界を実現するため、地球市民の力を結集するため、是非ともご出席くださいますようお願い申し上げます。

ご検討に感謝いたします。

敬具

マイケル・シェルドリック │ 共同創設者兼チーフ・ポリシー＆ガバメント・アフェアーズ・オフィサー、グローバル・ポリシー＆ガバメント・アフェアーズ │ グローバル・シチズン

水澤恵 │ 事務局長 │ 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター（JANIC）