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2024年10月03日(木)

【賛同】NGOによる共同声明 「停戦を、今すぐに。」

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堀内葵

JANICは、「停戦を、今すぐに。」アクション実行委員会(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、日本国際ボランティアセンター、パルシック、パレスチナ子どものキャンペーン、ピースウィンズ・ジャパン、ピースボート)が10月2日に発出した共同声明に賛同しました。

本声明への賛同団体も募集中です。こちらのフォームからご連絡ください。

NGO共同声明「停戦を、今すぐに。」

ガザにおける未曾有の人道危機が始まって1年が経過します。しかし、現在に至るまで、停戦や人質解放の見通しは立っていません。この間ガザの人々は、絶え間ない爆撃や銃撃の音に苦しみ、迫りくる死に怯え、眠ることもできず、家族や友人といった大切な人や、住む家、あらゆる財産、人としての最低限の生活、尊厳、思い出すらも奪われてきました。逃げる場所もないガザの中で何度も避難を繰り返し、爆撃で欠片になった家族の遺体をかき集め埋葬するといった、地獄のような光景がガザでは常態化しています。

国際社会が手をこまねいている間に、2024年9月30日現在、少なくとも41,615人が命を奪われ、96,359人が負傷、1万人以上が行方不明になっています。ガザでの死者は「関連死を合わせると、18万6千人と推測される」との報告もあります。これは、ガザの人口の約8%にあたります。「平和に普通の暮らしをしたい」、誰もが持つささやかな願い、そんな気持ちで日々を生きている人々が、ガザに生まれたというだけで、このような扱いを受けています。

私たち現地で活動するNGOは、こうした苦しい現地の状況にあって、懸命に活動するガザの現地スタッフと共に歩んできました。中には家族全員で就寝中に爆撃にあい、亡くなったスタッフもいます。そして、あるスタッフは、この1年間で体重が90キロから40キロも落ちてしまいました。食べるものがないからです。多くのスタッフは、避難しているテントから活動場所や事務所に通っています。家が破壊されてしまったからです。そして、私たちのスタッフだけではなく、ガザの人々は懸命にお互いを支え合って生きています。

2024年7月19日、国際司法裁判所(ICJ)は「イスラエルのパレスチナ占領政策は国際法に違反している」と勧告的意見を出しました。それ以前にも、今年1月には、イスラエルに対し、ガザでのジェノサイド防止の暫定命令が出されています。しかし、状況は一向に改善されていません。

ガザの問題は、イスラエル・パレスチナ間の問題に留まるものではありません。平和に暮らしたいと願うごく当たり前の人々の思いが無視され続けていることは、人類全体にとって、大きな損失です。わずかな土地に閉じ込められたまま、家を追われ、基本的な人権や命までもが奪われていく。このようなことが許される世界で良いのでしょうか?いまこそ、私たち1人1人が声を上げなければなりません。

私たちは、パレスチナに関わるNGOとして、それ以前に1人の市民として、一刻も早い恒久的な停戦と占領の終結、この理不尽な暴力の終息を強く訴えます。

 

「停戦を、今すぐに。」アクション実行委員会

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター
特定非営利活動法人パルシック
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
ピースボート

 

この声明文に関する連絡先

特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野 5-22-1 東鈴ビル 4F
広報担当:下久禰(しもくね)

お電話:03‐3834‐2388
Email: shimokune @ ngo-jvc.net

賛同団体一覧(順不同)

東京大学大学院 渡邉英徳研究室/ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会/特定非営利活動法人APLA/任意団体心の困り事相談室/平和と希望を求める青山学院有志の会/NPO法人 ANT-Hiroshima/はだしのゲンファンクラブ(非公式)/日本キリスト教団神奈川教区ヤスクニ・天皇制問題小委員会/人権平和・浜松/NPO法人WE21ジャパンざま/熱帯林行動ネットワーク (JATAN)/日本平和委員会/医療法人社団スマイル スマイルこどもクリニック東戸塚院/そらやまゲストハウス/吹田平和委員会/長野県平和委員会/市民オンブズ西宮/特定非営利活動法人WE21ジャパンこうほく/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/平和を求めるスタンディングデモの会/NPO法人Piece of Syria/岩国平和委員会/(株)オルター・トレード・ジャパン/特定非営利活動法人とちぎボランティアネットワーク/福岡社会医学研究会/関西よつ葉連絡会/一般社団法人シェア・ザ・プラネット/JCA-NET/パレスチナの平和と自由を求める上田市民の会/特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ/中東研究者有志アピール呼びかけ人/ひの平和委員会/平和・民主・革新をめざす日野懇話会(日野革新懇)/朱温塾/ふぇみん婦人民主クラブ/ワールド・イン・ピース/イラク戦争の検証を求めるネットワーク/特定非営利活動法人AMネット/特例非営利活動法人 難民を助ける会[AAR Japan]/研究所テオリア/架け箸/特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク/特定非営利活動法人JIM-NET/カトリック社会活動神戸センター/一般社団法人グリーンコープ共同体/特定非営利活動法人国際協力NGOセンター

(10月3日15:00段階46団体)


 

関連イベント

10月5日には、東京・増上寺にて、今回の共同声明文を読み上げ、現地の人々の状況を改めてお伝えする報告会、犠牲者の追悼と停戦への願いを込めたキャンドルアクションが実施されます。報告会、アクションともに、どなたでもご参加いただけます。

◼︎日時:2024年10月5日(土)16:00〜19:00
第一部:報告会・声明発表 16:00〜18:00(於:増上寺慈雲閣)
司会:堀潤さん(ジャーナリスト)
登壇:人道支援に携わるNGOスタッフなど

第二部:キャンドルアクション 18:00〜19:00(於:増上寺境内)
※キャンドルアクションの時間は天候・状況などにより変更の可能性がございます。
変更が生じた際には、こちらのページにてご案内させていただきます。

◼︎場所:大本山 増上寺 慈雲閣及び境内(東京都港区芝公園4-7-35)

◼︎詳細:https://www.ngo-jvc.net/support/event/20241005-gaza-action.html

 

執筆者プロフィール

堀内葵