2024年02月28日(水)
【3/6開催】第5回東京民主主義フォーラム(TDF)-アジアにおいて民主主義と市民社会スペースを守る(DDCSA)-
普及
特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)/ THINK Lobbyは3月6日(水)、第5回東京民主主義フォーラム(TDF)-アジアにおいて民主主義と市民社会スペースを守る(DDCSA)-を開催いたします。参加申し込みが必要です。概要、プログラム、登壇者は下記をご覧ください。
日時:2024年3月6日(水)日本時間16:00-19:00
形式:オンライン(Zoom)
主催:特定非営利活動法人国際協力NGOセンター / THINK Lobby
参加申し込み:
https://forms.gle/Kkv5fNz2YjAxzLKc9
お問い合わせ:
国際協力NGOセンター(JANIC) シニアアドボカシーオフィサー 堀内葵
janic-advocacy@janic.org
概要:
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、2030年まで残り6年の半分を残すのみとなりました。しかし、平和と公正に関する包括的な目標であるSDG16について、アジア諸国はいずれも大きな成果を上げていません。この目標は、法の支配、参加型意思決定、代表的で説明責任を果たす制度、情報へのアクセスなど、民主主義と市民社会スペースの主要な構成要素に関する分野を扱っています。
2022年、国際協力NGOセンター(JANIC)は、主要実施パートナー(インドのVANI、モンゴルのCHRD、ネパールのNFN、パキスタンのAwaz-CDS、タイのAsia Centre、ネパールのINHURED International)と6つのテーマ別プロジェクトを実施し、特にアジア諸国のさまざまな状況において、民主主義と市民社会スペースの擁護という文脈で支援を必要としている分野を特定しました。例えば、SDG16の認知度を高めるために、twitterやポッドキャストを通じてソーシャルメディア・キャンペーンを企画したり、「市民社会スペースの要求」に関する憲章を作成したりした主要な実施パートナーもいます。社会のより広い部分とのこのような関わりは、他国にも適用することができるでしょう。
また、権利に基づいた活動を実施している組織を制限するような政策についてさらに分析し、国会議員やその他の政策立案者に、これらの政策を改善するように働きかける必要もあります。ほとんどの中小規模の市民社会組織(CSO)は、これらの政策が要求する事項に合致することが難しく、CSOがこのことに気づき、対応能力を強化するイニシアティブを開始する必要があります。また、人権に基づくアプローチや開発の実践に関する能力を向上させる方策も、今後検討されるべきでしょう。
特に東南アジアにおいて、市民社会スペースの重要な要素である自由で公正な選挙に関する調査・分析を、主要実施パートナーとともに実施しました。2020年以降、カンボジア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、東ティモールで新たな選挙が行われています。選挙サイクルに入るたびに、政党法、選挙広告法、フェイクニュース法、政治献金を規制する法律などが導入または改正され、自由で公正な選挙を実施する妨げとなっています。反民主主義的なポピュリスト運動は、ソーシャルメディアを通じてフェイクニュース・キャンペーンを行い、政治への市民参加が必要とされているにもかかわらず、それをかき消しています。また、選挙後の軍事クーデターや政権交代の反乱、選挙委員会の一部による選挙無効化といった現象が増加し、全体として選挙の完全性が損なわれています。
東京民主主義フォーラムでは、東南アジアにおける民主主義と選挙に関連する新たな問題やトレンド、そしてアドボカシーのポイントについても共有します。
目的:
1. アジアにおける効果的な社会変革のための調査・提言活動やCSOの活動を支援することにより、民主主義、人権(ビジネスと人権を含む)、市民社会スペース、SDG16を促進すること。気候変動、ジェンダー平等などのグローバルな開発問題にも取り組むこと。
2. 国連持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)や未来サミットを含む、SDG16や市民社会スペースに関して、今後開催される国連会議での政治的議論に影響を与えること。
プログラム:(すべて日本時間)
16:00-16:15
はじめに・開会挨拶
登壇者:
-イチャル・スプリアディ(アジア民主主義ネットワーク/Asia Democracy Network 事務局長)
16:15-17:15
ラウンドテーブル・ディスカッション1「市民社会スペースと権利保有者(気候活動家、有権者)」
登壇者:
-マルク・ピニョル・ロヴィラ(アジアセンター/Asia Centre 調査マネージャー)
-ゴパール・クリシュナ・シワコティ(人権・環境・開発のための国際研究所/INHURED International 理事長)
-ジア・ウル・レーマン(パキスタン開発連盟/Pakistan Development Alliance 代表)
-コイルニサ・ヌル・アグスチャティ(ぺルルデム/Perludem 事務局長)
モデレーター:スウ・ソー(アジア民主主義ネットワーク/Asia Democracy Network プログラムマネージャー)
主要な質問
1. あなたが実施した調査に基づいて、アジアにおける市民社会スペースをめぐる現状をどのように評価しますか?
2. アジアの市民社会スペースを強化するために、2024年の選挙の機会を市民社会はどのように利用できますか?
3. 市民社会スペースを守るために、異なるテーマで活動する市民社会はどのように互いに支え合うことができるでしょうか?
17:15-18:15
ラウンドテーブル・ディスカッション2「市民社会スペースと責任あるビジネス」
登壇者:
-ハーシュ・ジャイトゥリ(インド自発的行動ネットワーク/Voluntary Action Network India 事務局長)
-アルジュン・バッタライ(ネパールNGO連盟/NGO Federation of Nepal 事務局長)
-ウランソージ・ゴンボスレン(人権開発センター/Centre for Human Rights and Development 代表)
モデレーター:
-ジョツナ・モハン(アジア開発連盟/Asia Development Alliance 地域コーディネーター)
主要な質問
1. ビジネスセクターは市民社会スペースの確保にどのように貢献できるでしょうか。またCSOはどのように協力できるでしょうか?
2. 地域で紛争が継続されるの中、政府はどのように責任ある企業活動を支援できるでしょうか?
18:15-18:55
2024年の国際的な働きかけのさらなる機会:持続可能な開発に関するアジア太平洋フォーラム(APFSD)、ハイレベル政治フォーラム(HLPF)、国連未来サミット(SOTF)、G7/G20/BRICSサミット
登壇者:
-アンセルモ・リー(APSD、C20国際アドバイザー、Peoples 20 plus共同運営者)
-ジョツナ・モハン(アジア開発連盟/Asia Development Alliance 地域コーディネーター)
18:55-19:00
閉会挨拶
登壇者:
-若林秀樹(国際協力NGOセンター 理事、THINK Lobby所長)
参加申し込み:
https://forms.gle/Kkv5fNz2YjAxzLKc9
お問い合わせ:
国際協力NGOセンター(JANIC) シニアアドボカシーオフィサー 堀内葵
janic-advocacy@janic.org