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2024年06月20日(木)

JANIC/THINK Lobbyでのボランティア活動を振り返って(オリヴィア・フイドブロ)

Olivia Huidbro

過去4年間、私はRACI(アルゼンチン国際協力ネットワーク)で国際関係コーディネーターなどを務めていました。2018年、私がチームに加わる前から、RACIはアルゼンチンで開催されたG20サミットの際にCivil20(C20)の共同議長を務め、JANICと緊密な関係を築いていました。その後の数年間、2つの組織はC20関連の活動で協力し続けてました。私が日本への移住を決め、シナジーの可能性を見出すためにJANICのチームを紹介されたとき、このつながりが将来、私にとってどれほど重要なものになるかは、ほとんど知りませんでした。

2023年11月より、私はJANICの提言・調査部門であるTHINK Lobbyのボランティアとして協力してきました。アジアにおける民主主義や市民社会スペース、グローバルな開発、2030アジェンダなどに関する集中的なトレーニングとして、さまざまな作業に取り組んできました。この間、JANICの年次会議であるHAPICを含め、オンラインセッションと対面セッションの両方に参加しました。アジアにおける責任あるビジネスと人権、偽情報、選挙と市民社会スペース、進行中の気候危機に関する損失と損害の概念などのトピックについて、専門家から直接話を聞く機会を得ました。

東京民主主義フォーラムSDG16+フォーラム・アジアとともに、これらのウェビナーを報告することは、課題を克服するための学びやツールに近づくための大切な訓練となりました。さらに、債務再編や財政課題、デジタルの権利に関する状況、人道的基準の推進など、国際協力におけるトレンド・トピックを調査し、掘り下げる機会も得ました。また、アドボカシーに関する最新ニュースを常にチェックすることも、私の仕事の重要な部分でした。今年ブラジルで開催されるC20の活動の展開をまとめ、ニュースレターとして共有し、G7プーリア・サミット首脳コミュニケの分析も行いました。最後に、JANICは援助と開発の透明性を求める世界的キャンペーン「Publish What You Fund」のパートナーとして活動し、私は国際協力機構(JICA)の独立審査プロセスに協力しました。

これらすべての活動は、私の国際協力に関する理論的・実践的な知識を豊かにしてくれましたが、個人的なハイライトは、その過程で出会った人々であることを認めざるを得ません。JANICでの活動中、私は、日本や世界に良い影響を与えるためにたゆまぬ努力を続けている多くの刺激的な活動家、ジャーナリスト、教授、市民社会セクターの専門家と親しくなりました。ピースボート武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ(GPPAC)台湾エイド、その他日本の市民社会のメンバーとネットワーキングの場を共有しました。庭野平和財団を紹介されたことで、私は福島を訪れ、この地域の原子力災害の歴史、その後の復興と地域の開発、そして特にレジリエンスについて教わるという、行動変容を促すようなフィールドトリップに参加する機会にも恵まれました。

しかし、JANICのチームと一緒でなかったら、この経験は同じものにはならなかったでしょう。文化や言葉の壁を乗り越え、親切な言葉やおいしい食事、お土産を分かち合い、人権擁護とより公正な世界の促進という共通の関心事について刺激的な会話に加わってくれました。これらすべてにおいて、私は皆さんに対する感謝の念に堪えません。日本での生活は終わりを告げ、私の職業人生の新たな章をイギリスで修士号を取得するためにスタートさせなければなりませんが、このボランティア経験はきっとずっと大切にされることでしょう。

(翻訳:国際協力NGOセンター)

執筆者プロフィール

Olivia Huidbro