2025年03月05日(水)
THINK Lobby ジャーナル Vol. 3 2025
研究
THINK Lobby ジャーナル
THINK Lobbyジャーナル第3号「多国間主義とSDGsの後退を許すな」発行
THINK Lobbyはすべての人にオープンな市民社会シンクタンクであり、本誌は社会をよりよく変えたいと願う市民社会による研究成果を広く発表し、世界と共有する場です。このたび「多国間主義とSDGsの後退を許すな」をテーマに第3号を発行しました。
近年、偏狭なナショナリズムの台頭や大国間の競争等、様々な要因により冷戦後の国際秩序の根幹となってきた多国間主義が揺らいでいます。多国間主義の後退はSDGsの達成に深刻な影響を及ぼしています。SDGsは多国間協力を前提としており、各国が協力し合うことで初めて達成可能な目標です。多国間主義の後退は国際協力の基盤を揺るがし、SDGsの進展を遅らせる要因となっています。 そこで本号特集では現状の課題とその構造や背景を掘り下げるとともに、多国間主義の意義とその再構築の可能性について、学際的・実践的な視点から検討し、持続可能な未来への道筋を探ります。
目次/Table of contents
- 巻頭挨拶「多国間主義による平和への道 ~設立80周年の節目を迎える国連の軋みに改革への期待が集まる~」
- 座談会記事「今日の多国間主義の諸問題と各セクターの役割」
- 活動報告「『国連未来サミット』は、国際社会の未来への懸け橋になりうるか ~多国間主義に基づく国際協力のさらなる推進に向けて~」
- コラム「TICADと『多国間主義』30年の歴史を誇る多国間フォーラムがアフリカの将来に向けて果たしうる役割とは」
- 調査報告「2023年開発協力大綱:経済安全保障と国際的責任のバランスの模索」
- 調査報告「ヨーロッパの極右政党の台頭と国際開発協力」
- 活動報告「2024年G7サミットに向けた市民社会の活動」
- 活動報告「持続可能な開発のための資金と公正な気候資金に向けたアドボカシー」
- 活動報告「Asia Centre主催第9回国際会議『アジアにおいて縮小する市民社会スペース:抵抗と反撃の語り』参加」
- 活動報告「企業とNGOの『有意義な対話』に向けた取り組み」
- 書評「田中治彦 著『新SDGs論―現状・歴史そして未来をとらえる』(2024)」
- 書評「藤田早苗 著『武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別』(2022)」
- 編集後記「『多国間主義に基づく国際協力』は可能か?」
Download (PDF/HTML)
全文および個々の論文は以下のサイトから無料で閲覧・ダウンロードいただけます。
- 論文データベースサイト「J-STAGE」 (PDFおよびHTML形式)
発行・編集制作
発行日 :2025年2月22日
編集・発行:NPO法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
発行所 :出雲出版(島根県出雲市下横町350)
E-mail :admi@thinklobby.org
※第三号の発行にあたっては、「令和6年度外務省国際開発協力関係民間公益団体補助金(NGO事業補助金)」および「連合・愛のカンパ」の助成金を活用しました。